最近は時間やお金の節約のため、習い事をオンラインレッスンに切り替える方が増えてきましたが、ピアノも例外ではありません。
ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)が2020年3月に行ったアンケート調査の結果によると、オンラインレッスンを取り入れているピアノ教室の占有率は39%に及び生徒さんのニーズの高さを感じさせます。
この記事ではオンラインで行うピアノレッスンとはどのようなものかから費用相場まで詳しく解説します。
もくじ
オンラインのピアノ教室ってどんなもの?
はじめてオンラインピアノレッスンを受ける方は、レッスン自体がどんなものか気になっていると思います。
ここでは、どんなふうにレッスンが進んでいくのか?を調べました。
オンラインで行うピアノレッスンはおおまかに分けて2種類があるのでそれぞれご紹介します。
① リアルタイム双方向レッスン
インターネットビデオ通話サービスなどを用いて先生と生徒さんが通常のレッスン枠の時間を用いてオンラインレッスンをするという方法です。
通常のレッスンと同じ流れの場合もありますが、オンラインレッスンならではの流れを取り入れているピアノ教室も少なくないようです。
いくつか事例をご紹介します。
- 録画した動画を事前に生徒さんから送っておいてもらい、それを基にレッスンを行う・自分で弾き方を分析した楽譜を事前に生徒さんから送っておいてもらい、それを基に添削と解説を行う
- あらかじめ先生の弾いたお手本動画を送信しておき、生徒さんはそれを見ながら家で練習してレッスンに臨む
- 生徒さんが子供の場合、親に練習のポイントなどを録画した動画を送信しておく
リアルタイム双方向レッスンの場合、事前準備や連絡などを通常のレッスンより手厚く行う流れになっているのが特徴的だと言えるでしょう。
生徒が子供の場合、普段のレッスンではなかなか集中して先生の話を聴こうとしないのに、オンラインレッスンでは一生懸命先生の話やピアノの音を聴こうとするなど意外なメリットがあるようです。
② 生徒の録画した動画にアドバイスを返す形でのレッスン
生徒が録音した動画や音声を先生に送信し、アドバイスを返してもらうという形でのオンラインレッスンです。
あらかじめ送信内容や回数などのルールを決めておきますがリアルタイムレッスンより自由度が高く内容も先生によって異なります。
いくつか事例をご紹介します。
- 生徒さんから質問したい部分、うまく弾けない部分の動画を送ってもらいそれにアドバイスをテキストや動画で返す
- 生徒さんから通しのピアノ演奏動画と楽譜をセットで送ってもらい、先生がその曲を弾いた動画でアドバイスする
- ドリルや課題、譜読みの内容を生徒に送ってもらい、先生が添削する
定期的に先生と生徒の間でコミュニケーションが行われるため生徒さんのモチベーションが下がりにくいのがメリットと言えるでしょう。
子供でも大丈夫?
お子さんにオンラインでピアノレッスンを受けさせたいけれど、オンラインで理解できるのかな…?と心配な親御さんも多いはず。
確かに生のレッスンでは先生が気を付けてほしいことをすぐにお子さんの譜面に書いて説明することができますし、細かな音色の違いも把握しやすいでしょう。
しかし見方を変えればお子さんが自分でレッスン内容のメモを取るということは時間がかかっても後々しっかりとした理解につながりますし、機材を通した音と生音との違いに早い時期に知っておくというのも音楽をやっていく上で大切な気づきです。
より子供さんの理解が深まるよう機材や音質に親が心配りをすることはよいことですが、ピアノの先生方もオンラインレッスンという新しいレッスン形態に現在進行形で取り組み、情報共有して学びを深めていらっしゃる段階と言えます。
教えるノウハウがこれから深まる分野であることも考えに含めて判断するのが望ましいでしょう。
オンラインピアノ教室の料金は?
当サイトが調査した中で最安値だったシアーミュージックを例にオンラインピアノ教室の料金をご紹介。
シアーミュージックのオンラインレッスンのピアノコースは、通常レッスンと同じ料金で受講できること、入会金が不要なのが特徴的です。
月謝について表でまとめてみました。
レッスン回数(1回45分) | 料金 |
月2回 | ¥10,000(税込¥11,000)※1レッスン当たり5,000円 |
月3回 | ¥13,500(税込¥14,850)※1レッスン当たり4,500円 |
月4回 | ¥16,000(税込¥17,600)※1レッスン当たり4,000円←一番お得 |
オンラインピアノ教室で必要な機材は?
ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)が2020年3月に行ったアンケート調査の結果によると、オンラインレッスンを取り入れているピアノ教室で使用しているインターネットビデオ通話アプリの種類はLINE通話が120人、skypeが39人、ZOOMが26人という結果でした。
リアルタイム双方向レッスンでも録画へのアドバイス形式のレッスンでも同じですが、インターネットでのコミュニケーションをスムーズに行いたい時に気にかけておきたいのは機材です。
まずはWi-FiでつないだPC・タブレット端末・スマホなどのデバイスを準備しましょう。
次にあれば便利なのが三脚・Webカメラ・マイク・ヘッドホンです。
これらはより動画の質や音質を上げてコミュニケーションを取りやすくするための機材なので、自分に必要なものは何かを考えてから取り入れるとよいでしょう。
スマホ・タブレット(アップル製のiPhone・iPad)でも受講できる?
スマホ・タブレット端末でもオンラインレッスンを受講することは可能です。
もし、ピアノの音を拾いにくいと感じた場合は外付けマイクやヘッドホンなども使用することができます。
スマホの場合は電話が着信した時にレッスンを中断してしまう可能性があるため、機内モードなどにあらかじめ設定しておくのがよいでしょう。
また意外と忘れがちなのが充電なので、電池残量をチェックしておくことも大切です。
オンラインレッスンのカメラ位置は?
全身が写るようにカメラをセッティングするというのが基本ですが、目的に応じて手元や足元を写せるように調整しておくのもよいでしょう。
三脚を用いてピアノの少し後ろにセッティングし、鍵盤より高い位置から写すのがコツです。
また家の中の様子を写したくない場合は、一度試しに撮影してみてピアノや自分以外のものが写り込まないかどうかをチェックしてみることをおすすめします。
オンラインピアノ教室のSNSの反応
新型コロナウィルスの影響もあり、オンラインレッスンを実施する教室も増えてきました。
ツイッターなどのSNSで参考になりそうな投稿があればここにシェアお願いします。※なにもなければこの見出しは削除していただいてOKです。
来週オンラインレッスン♬
今回から、姿勢なども見て頂こうとアングル上半身写るようにしようと。(今までは手の辺りだけ💦)写る範囲を掃除しようと😅スマホセッティングしてピアノ弾いてみたら、凄い姿勢の悪いおばちゃんが画面に❗️→私😱これは弾きにくい筈だと納得。客観視は必要だと悟った日😓— 麦茶♬ (@piano_mugichan) August 29, 2020
今日はオンラインレッスンもLANケーブルを使って有線接続してみました!
ピアノ室まで有線で引っ張ってきて、Thunderbolt 変換アダプタでパソコンに直接挿せます。
※パソコンの無線Wi-FiはOFFにしないといけないそうです。 https://t.co/BgtmSxsfY8 pic.twitter.com/LjUtC7addI
— さいりえ / 崔 理英 ( Piano ) (@smomopiano) August 29, 2020
シアーミュージックのオンラインピアノ教室
シアーミュージックは、全国に88箇所の拠点(2020年9月現在)があり、音楽教室の中でも大手に入る企業です。
オンライン教室も安心して通えます。
オンラインピアノ教室の特徴
シアーミュージックではオンラインレッスンの新しい形の1つとして2ブースレッスンという新しい取り組みを開始しました。
これは先生と生徒が別々のブースに入り、コネクティングシステムという特許出願中のシステムを用いてタイムラグなしで2つのブースを繋ぐことによりピアノレッスンを行うという形式です。
有線で2つのスタジオを繋ぐことに寄りタイムラグをなくし、先生の伴奏で生徒が弾くといったオンラインでは難しい内容も可能になったのです。
先生と生徒両方が自費で機材を準備しないといけないオンラインレッスンとは異なり、シアーミュージックでは大画面モニターもマイクも全て学校の機材を使用することができるのもうれしいメリットと言えるでしょう。
無料体験レッスンも可能なので、試してみたい方はぜひ申込みをしてみてください。
オンラインピアノ教室の料金
シアーミュージックのオンラインピアノレッスンにかかる費用は次の通りです。
レッスン回数(1回45分) | 料金 |
月2回 | ¥10,000(税込¥11,000)※1レッスン当たり5,000円 |
月3回 | ¥13,500(税込¥14,850)※1レッスン当たり4,500円 |
月4回 | ¥16,000(税込¥17,600)※1レッスン当たり4,000円←一番お得 |
オンラインピアノ教室のまとめ
オンラインレッスンはピアノに限らずまだできてから日の浅いレッスン形態の1つです。
レッスンの流れやメリットも生のレッスンとは異なるため、どのような選び方がよいかもはっきりとはわかっていないのが現状と言えるでしょう。
しかし無料体験レッスンを受講し、自分に合うか合わないかを見極めた方がよいのは生のレッスンでもオンラインレッスンでも変わりません。
ぜひ無料体験レッスンのある良心的な学校の中から、自分に合うオンラインレッスンを選択して楽しいピアノ時間を過ごしてみてください。